冬のオリンピックのスキー競技
オリンピックの冬季大会で行われるスキー競技は、大きく分けると6つのジャンル(分野)に分類されます。
1.アルペンスキー(Alpine Skiing)
山の斜面に設置された「旗門(きもん)」を通り抜けながら滑り降り、タイムを競う競技です。最高時速130kmを超える「スピード系」と、細かいターン技術を競う「技術(テクニカル)系」に分かれます。
•滑降(ダウンヒル): 最もコースが長く、スピードが出る種目。
•スーパー大回転(スーパーG): 滑降のスピード感と、大回転のターン技術を組み合わせた種目。
•大回転(ジャイアントスラローム): 適度なスピードを保ちながら、中回りのターンを繰り返す種目。
•回転(スラローム): 旗門の間隔が最も狭く、最も激しく細かいターン技術が求められる種目。
•複合(コンバインド): 高速滑走の「滑降」と、技術の「回転」の両方を滑り、その合計タイムを競う種目。
2.クロスカントリースキー(Cross-Country Skiing)
「雪上のマラソン」とも呼ばれる、平地や上り坂・下り坂がある起伏に富んだコースを滑る持久力競技です。
スキー板を平行に前後させて滑る「クラシカル」と、スケートのように足を斜め後ろに蹴り出して進む「フリー(スケーティング)」という2つの奏法があります。短距離の「スプリント」から、50kmに及ぶ長距離、リレーなどがあります。
3.スキージャンプ(Ski Jumping)
急傾斜の助走路を滑り降りて空中へ飛び出し、その「飛距離」と空中の姿勢や着地の美しさを競う「飛型点」の合計で順位を競います。ジャンプ台の大きさによって「ノーマルヒル」と「ラージヒル」に分かれているほか、団体戦や混合団体戦もあります。
4.ノルディック複合(Nordic Combined)
「スキージャンプ」と「クロスカントリースキー」の2つを組み合わせた競技で、勝者は「キング・オブ・スキー(雪上の王様)」と称えられます。
先にスキージャンプを行い、その成績(ポイント)が良い選手から順番に、時間差をつけて後半のクロスカントリーをスタートします。そのため、最後にクロスカントリーのゴール線へ最初に飛び込んだ選手が優勝という、分かりやすいルールになっています。
5.フリースタイルスキー(Freestyle Skiing)
スキーの「アクロバット(曲芸)飛行」や、コブ斜面を滑り降りるなど、華麗な空中技やスピードを競う現代的な競技です。
•モーグル: コブだらけの急斜面を滑り降りながら、途中の2箇所のジャンプ台で空中技を決め、スピード・ターン・エアーの合計点を競います。
•エアリアル: 反り返ったジャンプ台から垂直に近い角度で飛び出し、空中での宙返りやひねり技の完成度を競います。
•ハーフパイプ: 半円筒状(パイプを半分に切った形)のコースを往復しながら、両側の壁を使って空中技を連続で繰り出します。
•スロープスタイル: コース上に設置されたレール(手すり)やジャンプ台を使い、選手が自由にルートを選んで技を披露します。
•ビッグエア: 巨大なキッカー(ジャンプ台)から1回飛び、一発の大技の難易度や完成度を競います。
•スキークロス: 4人の選手が同時にスタートし、バンク(傾斜のあるカーブ)やウェーブ(波状の凸凹)のあるコースを滑り降りて順位を競う、スキー版の競艇のような激しいレースです。
6.スノーボード(Snowboard)
※オリンピックでは国際スキー・スノーボード連盟(FIS)の管轄のため、スキー競技の枠組みに含まれます。
1枚のボードで滑る競技で、フリースタイルスキーと同じく「ハーフパイプ」「スロープスタイル」「ビッグエア」「スノーボードクロス」があるほか、2人が同時に滑ってスピードを競う「パラレル大回転」があります。